モデムが内蔵されているデータ通信可能な携帯電話であれば、ノートパソコンを接続するためのオプションとして、ケーブルを購入すればデータ通信は可能。しかし、GSMの通信速度は前途に記載したとおり9600bpsと低速で経済的ではない。更に、通常はRS232Cもしくはシリアルポートと呼ばれる、非常に低速なポートに接続する。最近のものは、機種によってはパソコンにシリアルポートがないものも多い。PCMCIA(PCカード)のオプションがあれば、大抵のノートパソコンで使用が可能。ただし、そのオプションの値段も普及していないために非常に高価で、更にドライバが提供されているのはWindowsのみが多いだろう。
携帯電話の一部には、赤外線ポート(Infrared port / IrDA)がついているものがある。もし、ノートパソコンやPDAに同じく赤外線ポートがあれば、ケーブルで接続することなくインターネットが可能だ。これであれば、Macでも正しいモデムを選択すれば接続が可能。しかし、前途と同じ理由で速度は遅い。
新しい技術では、bluetoothというものがある。赤外線通信の弱点を補うように、データ通信の高速化と無線の強化がされている。赤外線通信では、ポート間に障害物を挟むと通信が出来ないが、bluetoothは10m以内であれば、障害物があっても通信が可能だ。bluetoothを搭載したパソコンはまだ数が少なく、日本でもそれほど普及はしていない。当然、標準搭載がされていなくても、PCMCIAで使えるbluetoothのPCMCIAカードを購入して増設は可能。
bluetoothも携帯電話がGSM方式のままでは速度が遅くて当然意味がない。高速通信のための、新しい技術が登場している。今までは現実的に厳しい状態であったモバイル通信も、少しずつ環境が変わりつつある。
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